ぱすたけ日記

日記っぽいのを書きます。

アクセシビリティカンファレンス名古屋に参加した

昨年のアクセシビリティカンファレンス福岡に続いて、今回も参加した。

会場ではHelpfeelのスポンサー特典として僕のインタビューを使った採用CMが何度も流れていて、色んな人から「良いですね」と声かけてもらえてありがたかったです。ブースなどにもお越しいただいた皆さんありがとうございました。

さて、今回は前日入りして、SmartHRさんのLT大会を観戦した後に、2次会、3次会、4次会とやっていっていました。それらでの会話や当日の懇親会でも何度か話題になり印象に残っているのは、アクセシビリティは正論すぎる、正論パンチになりすぎるという話題でした。アクセシビリティユニバーサルデザインはそれらが解消しようとする課題があり、それらに対して適切だとされるアプローチがあることが多く、また間違ったアプローチでは問題は解決できないどころか逆効果になってしまうことがあります。また、現状のような過渡期的なタイミングではそれらの誤りが認識されないまま事例として取り上げられてしまうことがあるので、ヒリつくというのもあるのかなと思っています。「アクセシビリティに100%はない」というのもそうですし、必要以上の強い言葉を使うのではなく、「これからアクセシビリティを知る」人も含めて皆が社会を良くするためにアクセシビリティの問題に取り組む仲間なのだとリスペクトしあいたいものです。一方で個人的にもあんまり自信がない雑多なアウトプットを(心理的?)安全性の下で相談したりしたいという気持ちがあり、そういうときにこういったイベント前後の飲み会は便利なのですが、そこにたどり着くアクセシビリティがそんなに良くないという問題があると思っているので、なんかやれると良いかもねみたいな会話をした気がします。

登壇はどれも面白かったけど、一番はやっぱり花王さんの発表が非常に良かった。花王さんくらいユニバーサルデザインやってるなと思っていてもウェブのアクセシビリティは蔑ろにされたり見落とされたりしてきていたんだなというのが興味深かった。前者の巻き込み方とかは流石大企業のベテランに関するエピソードだなと感じることも多々あったけど、巻き込み方や整理の仕方など色々参考になりそうだった。

アクセシビリティカンファレンス」はCFPの概念が無くて全体としてのメッセージが練られたタイムテーブルになっているのが良いなと思う。主催者の高須さんが振り返りに書いていたけど、”ウェブアクセシビリティカンファレンス名古屋”ではなく”アクセシビリティカンファレンス名古屋”なのでウェブに閉じない話題が多岐に渡るのも良かった。この点について、所謂「明日から使えるテクニック」を知りたいみたいな意見もチラホラ聞いたけど、その辺との折り合いをつけようとするとあれもこれもとなりがちなので、今の方向でムーブメントとして広がりつつ、今回のSmartHRさんのLT大会みたいな感じの併催イベントなどでそういった要望は吸収できると良いのかもと思ったりした。

アクセシビリティと共にある未来」をみんなで築くために、また自分に出来ることを一つずつやっていこうと思える日でした。ありがとうございました。