ぱすたけ日記

日記っぽいのを書きます。

YAPC::Hakodate 2024 前乗り高速観光記録

今週末にあるYAPC::Hakodate 2024と週末にあった京都サンガF.C.戦とを繋げた結果、実行委員会の人たちよりも先に函館に前乗りする形になった。

yapcjapan.org

今日は大変天気も良かった*1ので、観光をすることにしました。一方で昨日までは札幌を満喫しており、その間に函館についての事前のリサーチは一切していませんでした。そんなとき、ちょうどYAPC::Hakodate 2024のブログで観光情報の紹介が公開されたのを教えてもらいました。

なのでこの記事を眺めたりして、なんとか半日である程度の観光をしたので、これからYAPC::Hakodate 2024のために函館に来る皆さんは参考にしてください。

函館空港

昨日まで札幌だったので新千歳空港から函館空港へ。実際飛んでいる時間は30分くらいだった。

シャトルバスの発車時間が絶妙なので、荷物を回収後素早くバスへ。

交通系ICなどが使えず現金のみで焦りましたが、なんとか小銭をかき集めて危機を回避しました。

皆さんも小銭を用意しましょう。またはウェブサイトで事前にクレカで買っておけるそうです!バス内にも書いておいてくれ!!!!!

荷物預け

今日はゆっくりしようと思い、湯の川温泉の中でも海沿いにある湯の浜ホテルに宿泊する予定になっていたので、函館駅には行かずに湯の川温泉バス停で下車。目の前に湯の浜ホテルがあったので、フロントでシュッとスーツケースやリュックを預けて身軽に。

梅乃寿司

YAPC::Hakodate 2024直前、函館観光ガイド! 観光スポットがいっぱいの函館を楽しもう! - YAPC::Japan 運営ブログ で紹介されていた寿司屋の中から昼やってて位置的にも良さそうだった「梅乃寿司」さんへ。

函館市電で行く手もあったけど、ちょうどホテルを出たところでタクシーが来たので、それで移動することにした。

店には12時過ぎくらいに着いた。梅乃寿司さんは5500円くらいのおまかせと15000円くらいのコースという感じだったので、おまかせ10貫セットを頼んだ。

写真NGマークがあったので写真は撮らなかったけど、食べログとかに写真あるので言ったらOKだった可能性もある。

ホッキ貝って茹でてあるようなのしか食べたことなかったけど、生のホッキ貝の炙りの握りだったり、あとは回線ということでホタテやボタンエビ、生ウニと函館の海鮮力を満喫した。値段はそこそこしたけど、美味しかったので満足。板前さんから「夜景を見るなら18時にはもう暗いし黄昏時もきれいでいいよ」と教えてもらうなどして13時前くらいに店を出た。

函館 有名 坂

何見たいかな〜と思ったときに、函館でまず頭に浮かんだのが函館の有名な坂。「函館 坂」で検索したところ、それが八幡坂という名前だと分かったので、函館市電に乗って最寄りの末広町駅まで。駅を降りると眼の前にもう坂が。何故かおじさんに「この坂は昔、洗剤のCM*2で有名になったんだよ」などと突然話しかけられたりしたので、適当に「へ〜そうなんすね〜、まぁこの坂有名ですよね〜」などと相槌を打ちながら坂を登ったところ、見たことある景色が広がっていた。

この坂を登ったところで「函館山ロープウェイ」への案内板を発見して、函館山が近いことを知る。なら夜景のついでに来たら良かったなと思うなどしたが、この先の出来事などを思うとなんだかんだで結果オーライだったと思う。

ラッピ・レンガ倉庫

ちょうど時刻が14時に近づいくる時間に。寿司が少なめでもうちょい食えるなという気持ちだったところ、グーグルマップが徐ろにラッキーピエロの店舗を表示してきた。しかも近所に2店舗あるということで、ベイエリア本店の外観を眺めつつ、広そうな方のマリーナ末広店で食べることにした。先日、nasaくんと話したときに函館駅前の泊まる予定のホテルにラッピがあるという話をしたら、そんなところのラッピは人が多くてヤバいと言われたので、離れていて空いてそうなラッピに行っておくかという狙いもあった。

マリーナ末広店は店の中に注文の列は若干あったものの、入ると5分くらいで注文でき、その注文も5分くらいで来た。注文後、店内を物色していたら既に配膳されていてビビった。とりあえず人気のものを食べておこうとチャイニーズチキンバーガーとラキポテと烏龍茶がセットになった「NO1セット」にした。

いわゆるハンバーガーらしいやつも食べてみたいので、もう一度くらい滞在中にたどり着きたい。グッズを物色。

店内にはコナン君がいました。

ちょうどこのラッキーピエロマリーナ末広店を出たところがコナンくんのビジュアルに使われているらしく飾ってあったので、それと比較しながら30秒くらいで撮った写真がこれ。もう少しズームなどを駆使するとさらに近付けられると思うので、皆さんもチャレンジしてみてください。

五稜郭タワー

レンガ倉庫のタクシー乗り場に大量のタクシーが居たので、それを捕まえて五稜郭タワーへ。

五稜郭タワーのチケット買うところで、なんらかのツアーのガイドが「最近でこんなに空いてることないですよ、いや本当に。もうこれだけは本当です」みたいなことを言っていたので空いていたらしい。たしかに空いてたが・・・

展望と自撮りに勤しむ。土方歳三と縁があるらしく、無限に新選組グッズが並んでいるのを見たりした。

説明を読むのもそこそこに五稜郭タワーを後にして、また入り口のタクシー乗り場でタクシーを捕まえて、ホテルへチェックインを目指すことに。

ホテル・露天風呂・夜景号

15時20分くらいに宿についてチェックイン。タクシーの運転手から「湯の浜ホテルは海も見えるし、露天風呂も良いですよ」と聞いていたので、部屋の窓を見る。

たしかに海が見えて嬉しい。なぜなら京都の市街地から海は遠く、小さい頃の楽しみは1年に1回家族で海に1泊2日で行くことだったから、今でも海を見ると嬉しくなってしまう…

ここで「そういえば、荷物を預けるときにバスを降りてホテルに入る手前のバス停に夜景号なるものの紹介があったな」と思い出した。

ググる

予約 乗車の3日前まで(予約がない場合は運休。運行の場合、席があいていれば当日乗車も可)

from 夜景+夜の街並み観賞、観光バス「函館夜景号」 | 新着情報 | はこぶら

とのことだったので、函館バス函館営業所に電話をしてみる。電話をしたところ空席は無いとのことだったので、ここで一旦どうしようかと思いつつ、まぁでも露天風呂行くかと風呂へ。

露天風呂も向こう側が海しかないので、今どきは珍しい仕切りや柵などがないオープンエアーな露天風呂で感激した。

函館山100万ドルの夜景

温泉から上がって道のりを調べると意外と市電と徒歩で1時間弱かかるとのことだったので、混雑も予想して少し早めに宿を出ることに。今日の縛りプレイとして、夕食の受付が17時半〜19時半の間までという制約があったのだけど、さっきの夜景号が19時半発だったので、それで間に合うなら先に夕飯を食べて19時前とかに出れば良いんではと思っていたが、寿司屋で18時頃に行くと良い感じだと聞いたのを思い出したのもあり、17時前に宿を出て市電で函館山ロープウェイの最寄り駅へ。

ここで情報ですが、市電からロープウェイまでの間の坂が激烈に辛いので、皆さんは数人でタクシーでも函館駅前などからロープウェイ乗り場まで連れて行ってもらうのが良いと思います。そういえば、これを書いていて、タクシー運転手もそんなことを言ってたなと思い出しました。

どれくらい大変だったかと言うと、途中ですれ違ったというか途中からほぼ横並びで登っていた外国の人から突然英語で「東京もアップダウンで坂があったりしたけど、これはヤバいね」的なことを話しかけられて、その後ロープウェイまでちょくちょく会話しながら登ることになるくらいには大変だった。ロープウェイ乗り場では「ハードジョブがついに終わったねえ、お疲れ様」みたいな感じだった。

登りのロープウェイは全く待たずに乗れた。乗ったのが18時ちょい過ぎだったはず。ロープウェイは2分半くらいで山頂にたどり着き、展望台へ。

ロープウェイは良い場所で乗れたので、せっかくなので4K動画を撮っておきました。

展望台には無限の人人人人人人人人人人人人人人人人という感じだったので、シュッと写真などを撮って退散。

人が多いというのもあったけど、それよりも展望台にたどり着くまでの過程で見えていたロープウェイの下りの行列が凄まじかったので、ビビっていたという話もある。なぜなら夕飯を食べるには19時半までにホテルに戻る必要があり、そのためには18時50分のバスに乗る必要があるからだ。しかもこのとき何故か1本前の18時半のバスに乗らないといけないと思っていたので、タクシーをも覚悟していた。

18時20分に列を並びだし、30分くらい掛かると言われていたが、18時40分過ぎにはロープウェイに乗れ、無事18時50分のバスに乗ることができた。

夕飯バイキングにも間に合いました。めでたし、めでたし。

これから函館にやってくる人への情報

  • 服装は僕は日中は半袖Tシャツ、夜はそれにカーディガンを羽織っていました。週末は天気が少し崩れて気温も下がるので、何か厚手の羽織るものがあっても良いかも。僕は荷物の中にある服で戦うしかないので、長袖シャツ+カーディガンくらいになりそうです。
  • 夜景やっていきがある人はどうやって行くかを決めておくと良さそう。本文で紹介した夜景号は3日前までの予約が1件でもあれば運行で、ウェブから予約可能。往復で2000円とのこと。あとは各観光タクシー会社が函館山夜景観光タクシーをやっていて、4人乗りで8000円前後とかで周遊できるようなので、そういうのを利用する手もありそう。
  • これが一番重要情報で、この記事のような全部入りの半日観光を行う場合は、はこだてスペシャルチケットを使うと市電乗り放題+色々な施設で使えるポイント券がセットになっていてお得とのことです。11ポイントあるのですが、例えば函館山ロープウェイ往復+五稜郭タワーでちょうど11ポイントに設定されていて、200円お得になる計算。その他ラッピなどでも使えたり、特産品が当たるチャンスもあるそうです。全部が終わってから知ったので、皆さんは是非活用してください。

では、皆さん、YAPC::Hakodate 2024の会場でお会いしましょう。市電LTも何をするか考えないといけないのですが、明日は一旦北海道を離れて、青森・弘前に行く予定です。よろしくお願いします。

おまけコーナー: 筆者自撮り写真集

*1:今のところ本編開催日は晴れの予報だが、その前後は曇や雨の予報…

*2:この記事を書きながらググったら「チャーミーグリーン」のCMのことらしい。

アクセシビリティカンファレンス名古屋に参加した

昨年のアクセシビリティカンファレンス福岡に続いて、今回も参加した。

会場ではHelpfeelのスポンサー特典として僕のインタビューを使った採用CMが何度も流れていて、色んな人から「良いですね」と声かけてもらえてありがたかったです。ブースなどにもお越しいただいた皆さんありがとうございました。

さて、今回は前日入りして、SmartHRさんのLT大会を観戦した後に、2次会、3次会、4次会とやっていっていました。それらでの会話や当日の懇親会でも何度か話題になり印象に残っているのは、アクセシビリティは正論すぎる、正論パンチになりすぎるという話題でした。アクセシビリティユニバーサルデザインはそれらが解消しようとする課題があり、それらに対して適切だとされるアプローチがあることが多く、また間違ったアプローチでは問題は解決できないどころか逆効果になってしまうことがあります。また、現状のような過渡期的なタイミングではそれらの誤りが認識されないまま事例として取り上げられてしまうことがあるので、ヒリつくというのもあるのかなと思っています。「アクセシビリティに100%はない」というのもそうですし、必要以上の強い言葉を使うのではなく、「これからアクセシビリティを知る」人も含めて皆が社会を良くするためにアクセシビリティの問題に取り組む仲間なのだとリスペクトしあいたいものです。一方で個人的にもあんまり自信がない雑多なアウトプットを(心理的?)安全性の下で相談したりしたいという気持ちがあり、そういうときにこういったイベント前後の飲み会は便利なのですが、そこにたどり着くアクセシビリティがそんなに良くないという問題があると思っているので、なんかやれると良いかもねみたいな会話をした気がします。

登壇はどれも面白かったけど、一番はやっぱり花王さんの発表が非常に良かった。花王さんくらいユニバーサルデザインやってるなと思っていてもウェブのアクセシビリティは蔑ろにされたり見落とされたりしてきていたんだなというのが興味深かった。前者の巻き込み方とかは流石大企業のベテランに関するエピソードだなと感じることも多々あったけど、巻き込み方や整理の仕方など色々参考になりそうだった。

アクセシビリティカンファレンス」はCFPの概念が無くて全体としてのメッセージが練られたタイムテーブルになっているのが良いなと思う。主催者の高須さんが振り返りに書いていたけど、”ウェブアクセシビリティカンファレンス名古屋”ではなく”アクセシビリティカンファレンス名古屋”なのでウェブに閉じない話題が多岐に渡るのも良かった。この点について、所謂「明日から使えるテクニック」を知りたいみたいな意見もチラホラ聞いたけど、その辺との折り合いをつけようとするとあれもこれもとなりがちなので、今の方向でムーブメントとして広がりつつ、今回のSmartHRさんのLT大会みたいな感じの併催イベントなどでそういった要望は吸収できると良いのかもと思ったりした。

アクセシビリティと共にある未来」をみんなで築くために、また自分に出来ることを一つずつやっていこうと思える日でした。ありがとうございました。

今週末に #pastak生誕祭 が渋谷で開催されます!!みんな来てくれ!!!!

昨年は30歳になるということで京都で何も知らされないまま全てが実施されて最高の誕生日を過ごせました。

今年は初心に戻って、いつも通り渋谷でパーティやりますので、皆さんお誘い合わせの上お越しください。僕の方では特に企画とかはなく、皆さんとお喋り出来ればと思っています。チェキくらいは持って行こうと思ってます。

場所はいつもの渋谷White Space Labさんです。

時間は17時からで23時までですが、僕は渋谷に宿を取りましたので、やる気がある人達で2次会にも行きたいと思っています。よろしくお願いします。

DJは id:moznionid:polamjagid:stefafafan 辺りがやってくれます。詳細は公式サイトを御覧ください。

というわけで皆さん日曜日は渋谷で会いましょう〜〜。

誕生日プレゼントは飛行機で持って帰れるサイズでお願いします。

なんらかの10周年を祝うときのために探した曲

「10周年」を祝うためのサプライズの用意があり、それに併せて「10周年」という歌詞を含む曲を探したのでメモしておきます。

Anniversary Song ~10th~ by ORANGE RANGE

「10周年 10周年 オレンジレンジは10周年」というパートの「10周年 10周年」の部分をループさせると良い感じに手拍子とか乗せられて良かったです。

Anniversary Song - 10th -

Anniversary Song - 10th -

電気グルーヴ10周年の歌 2019 by 電気グルーヴ

「10周年」と言えば一番最初に浮かんだのはこれ。「電気グルーヴ10周年」の後の歌詞、「チェブラーシカは9周年」だと思ってたけど、歌詞をちゃんと今回確認したところ、「チェブラー鹿は九州弁」ということを知ったのが衝撃でした。

めでてえな? (バンド再結成10周年の歌) by 筋肉少女帯

筋肉少女帯の再結成10周年記念のアルバムに入ってる曲です。そのアルバム「再結成10周年パーフェクトベスト」は一部の曲しか配信されてませんが、この曲は配信対象です。良かったですね。

#DOMDOMトークス #1 を開催して、登壇しました

JSConf.jp 2023でcanalunさんのトークに感銘を受け、懇親会で id:mizdra と共に「DOMのイベントやろうよ」と盛り上がり、先日本当にDOMにフォーカスしたイベント、「DOMDOMトークス #1」を開催しました。

開催しましたと言いつつも、全体の雰囲気とかconnpassとかはcanalunさんが、会場の調整は mizdra くんがやってくれたので、僕はちょいちょい口出しをするくらいで、あとは当日の配置とかの調整をやるだけという感じでした。

トークとしてはWebページの全体をスクリーンショットする際に要素をどのように調整したり、DOMイベントなどをどのように無効化したりすると良いかという話をしようとしたんですが、スライドを作っているうちにどんどんDOMから離れて行って、気付いたらChromeのDevtoolsの話をしていました。

一方でトーク自体は楽しんでもらえたようで良かったです。主催3人は自分たちで開催しておきながら、一様にDOMのトークってなんだって感じで若干迷走気味だったのですが、ゲストスピーカーの皆さんはしっかりとDOMの話をしてくださって、総じてDOMという感じになったのではないでしょうか。

「DOMから生まれたAOM太郎」は最高でしたね。

Xのハッシュタグも盛り上がっていましたし、懇親会でもDOMやブラウザのレンダリングやらについてあれこれと話しが出来て楽しかったです。

懇親会などでは、「次回あったら話したいです」というお声ももらったので、また秋くらいに開催できると良いかなと思っています。2ヶ月後とかにやってくれという声もあったのですが、そんなペースでやると大変なので、各位DOM力を蓄えておいてください。

PR: 今回のイベントの参加に際し、交通費と宿泊費を出してくれた所属先である株式会社Helpfeelでは、積極的にエンジニアを採用しています!!!詳しくは https://corp.helpfeel.com/ja/recruit を御覧ください!!!!!!

YAPC::Hiroshima 2024でコアスタッフをやってオリジナルビールを振る舞ったりしました / ハレの場としてのYAPCについて

YAPC::Hiroshima 2024のコアスタッフをやってきました。

今回は史上最大のYAPC::Japanとして400人以上の参加者の皆さんが来場してくださったということで、改めてスポンサーの各社や参加者の皆さんに感謝しています。ありがとうございます!感想もたくさん読めて嬉しいです。

懇親会や色んな日の二次会や三次会で多くの人と話が出来て良かったです。やっぱりYAPCは色々な人がいて、PerlやWebやそれ以外のことについてずっと話していられるのが最高ですね。僕はyusukebeさんにISUCONに出てhonoで勝ってくれみたいなことを言ってました。広い会場に溢れんばかりの沢山の人に来ていただいて、多くの人に会えた反面、Xを見て「あれ?この人会場に居たの?」と思った人も沢山いたので、話しきれなかった感はありますが…次回のYAPCでまたリベンジしたいですね。

さて、今回の僕のコアスタッフとしての役割は大きく2つで

  • 前夜祭担当
  • オリジナルビール

でした。前夜祭担当は去年のYAPC::Kyoto 2023で前日祭を仕切っていた流れで今回も担当することに。オリジナルビールはいつかやりたいと思っていたので、キックオフの頃にあったYAPCでやりたい夢の企画を書くところに書いておいたら出来ることになった。わいわい。

前夜祭の企画枠は当初は別の企画を最初は考えていたのだけど、YAPCの公式ブログにも書いた通りキャパなどを考慮して企画を変えました。実は当初の企画の準備が大変な割にどれくらい盛り上がるかは未知数というかなり攻めて感じのアイデアだったというのもありますが…(なにかの機会があったら供養はしたい)

そこで考えたのが「番宣リレー」だったのですが、最初の方で良い流れが出来たので、あとは皆さんにお任せして僕も軽食を食べたりしていました。好評だったようで良かったです。

前夜祭は「祭」って付いてるのに、本編と特に変わらずみんなが椅子に座ってステージを見ているのって味気無いと思っているので、今回はそれをノイジーに感じたというフィードバックが既にあったことは承知していますが、ステージを注視する以外にも会話したりしてても良い前夜祭というのが個人的なテーマでした。この辺は空間を区切るとかもあるけど、逆にステージ無くて雑多な感じをさらに増させるという手もありそうと思ってますが、次回また機会があればまた「祭」については考えようと思います。

本編ではメインホールであった「厳島」会場の部屋リーダーとして、進行管理や司会などをしていました。普段は司会をしていてもこっそり別の部屋の様子を観に行ったりすることもあるんですが、今回は他の部屋の様子はおろか、他の部屋の中の構造なども何も知らないまま会期が終わりました。そういうこともある…

メインホールを担当させてもらったことで、多くのゲストスピーカーの方などと登壇の前後に会話が出来たりしてこういうのは特権ですね。ありがとうございました。参加者の方からも「YAPCの司会が板について来ましたね」だったりお褒めの言葉を頂いて嬉しかったです。スタッフで司会をやるのは登壇以外で舞台に上がる数少ないチャンスで、それで目立ちすぎるのは良くないと思いますが、せっかくなので司会もコンテンツの1つとして楽しんでもらえればと思っています(ので、ちょっと舞台上ではしゃいでみたりしているのは大目に見てくださいという……)。

懇親会のオリジナルビールは広島のSession's Breweryさんに醸造を依頼して提供を行いました。Session's Breweryさんのレギュラー商品である「広島レモンエール」と「ブルーノ IPA」の良いトコ取りを目指すというちょっとした無茶をお願いしつつ、個人的にはレモンというか柑橘の皮の苦味がしっかりビールに感じられるのが好きなので、それがホップに負けて曖昧にならないようにかなりの量のレモンを入れて頂いたと聞いています。

YAPC::Hiroshima::2024::IPA::Lemonのラベル

会場でも皆さんに楽しんで頂けたようで、300本以上用意していたんですが懇親会が終わる頃には全て無くなっていました。前夜祭よりも本編よりも何よりもこのビールを喜んでもらえるかどうかが一番緊張していたので、皆さんの感想を聞いて一安心しました。お披露目の前にやった寸劇のことは忘れてください。

会場でも色んな感想を聞かせてもらいましたが、是非Session's Breweryさんに改めて感想をお伝えしたいと思ってますので、Xで感想をお寄せいただけると嬉しいです。まとめてSession's Breweryさんにお伝えしようと思っています。

あとこれは僕の中にあった裏テーマで他のカンファレンスの良いところをちゃんとYAPCにも輸入したいと思っていて、その第一弾として提案したのが「アフターイベントスポンサー」でした。これはRubyKaigiの会期中に連日開催されるスポンサーによるBeer BashやMeetupなどをすごく良いと思っていて、そういった文化を輸入しようとして提案したものでした。実際、YAPC::Hiroshima 2024でアフターイベントスポンサーを利用して開催されたイベントはYAYAPCを除くと全て飲み会で、それらのホストはRubyKaigiで同様の取り組みをやっている企業の皆さんだったので、「完全に"理解ってる"じゃん!」って思いました。次回も設定はしたいと個人的に強く思ってるので、是非YAPCで初チャレンジする企業さんにも出てきてもらいたいですね。素敵な場を作って下さった各社の関係者の皆さんにお礼を申し上げます。

YAYAPCもそういう意味ではアフターイベントとして翌日に参加者たちでよりディープなインディーズイベントをやるという雰囲気で非常に楽しかったです。内容については割愛しますが、これこそオフラインという感じでした。そのあとの飲み会では初めに入った店にまさか6時間以上いると思いませんでしたが、久しぶりな人や初めての人としっかり対面で話しまくれて良かったです。本編の翌日にこれをやるkobakenさんはスゴい。

今回のYAPCは企画者の一旦を担っていたことを抜きにしても、かなり「古き良きYAPC」と「今のYAPC」を上手く融合させられたのではないかと思っています。その結果だと信じていますが、皆さんの"次のYAPC"への期待が本編終了後に高まっているのも感じました。多くの人に「次のYAPCではXXをして欲しい」「XXXのような登壇者を増やして欲しい」「過去のXXXXを復活させて欲しい」など色んな意見を個人的にもぶつけてもらいました。それらを受け止めた上で個人の考えとして少し思ったのは、「みんな、YAPCに任せすぎでは?」ってことです。

YAPCは僕も含めて多くの人に取って「ハレの日」であると思います。日本中または世界から人々が集まり、Perlや技術や色んな話を共有し、新たな仲間を作る、そんな場であると思います。勿論、僕もこれからもこの特別なハレであるYAPCを支えていきたいと思っています。一方で、「ハレ」があるためには「ケ」がしっかりあることが重要であると思います。僕自身もKyotoJSを主宰したりしているので、コロナ禍を超えて地場のコミュニティを維持することの大変さは痛感しています。ですが、今こうしてYAPCも過去最大規模で開催でき、他のカンファレンスも立ち上がり、企業主催のオフラインイベントも日々開催されている環境になり、小規模なコミュニティをまたやれるタイミングになってきていると思います。是非、今回のYAPCで感じたことやこういう場所があれば良いな、こういう人に登壇して欲しいなどあったら、小規模なそれを実現するコミュニティを作ることにトライして欲しいとも思います。皆さんも御存知の通りYAPCは現状1日開催で使える時間も限られていますし、登壇の倍率もそこそこ高いです。そういった場所にいきなり飛び込む前にまずは小規模なコミュニティで(言葉を選ばずに言うと)登壇して目立つ、この人はこういう人だという期待を広める、そういった活動が日々あることで、YAPCとしてそういった人々への場を提供するハードルが下がるかもしれませんし、もしかするとその場が上手くいけばYAPCである必要すら不要になると思います。そういった「ケ」の場、日常的な皆さんのコミュニティ活動があるからこそ「ハレ」としてのYAPCYAPCとしてやっていけるのではないか、個人的にはそういう風に思っています。実際、今回の広島開催は広島で日々コミュニティ活動を続けている方々の横の繋がりやそういった人々の熱意によって実現できたものだと思っています。

例えばYAPCで「若者のLT大会」を枠として提供することもスポンサーなり企画なりで可能だとは思いますが、それよりは地場でそういった場を作って研鑽してもらって、その集大成じゃないですけど、そういったところで鍛えたLT力(ちから)をYAPCで発揮してもらう方が正攻法でかっこいいと思いますし、コミュニティとしての裾野も広がっていくのかなと思います。

あとは是非YAPCにやって欲しいこと足りないと思っていることを是非色々な形で提案・支援してください。コアスタッフとして関わる際に出来る限り皆さんが快適に過ごせるように色々なことに思慮は巡らせますが、抜けがあったり、お金の問題で実現できず、皆さんに不便をかけてしまうことがあります。

運営になりきって「これあったら便利じゃない?」でも良いですし、「これやったら参加者を喜ばせられるのでは」みたいなアイデアがあれば是非「カスタムスポンサー」としてお待ちしていますので、是非ご提案ください。場合によっては費用だけではなくマンパワーもお願いするかもしれませんが、一緒にYAPCを良くするために可能な限りの協力・調整・支援が出来ると思いますし、またそういうアイデアで一歩進んだスポンサーやYAPCへの貢献ということについてもご検討いただけると嬉しいです。

YAYAPCでkobakenさんも言ってましたが、参加者の皆さんがただのお客さんになってしまって要求だけが過剰になっていくと場としての維持が難しくなっていくかなと思います。参加者も運営もスポンサーもみんなでYAPCを作り上げる仲間なのだという感じでこれからも一緒に盛り上げていければと思っています。

最後はちょっと偉そうなお願いみたいになってしまいましたが、これらは特にJPAの人々や今回の実行委員会のメンバーとは無関係の個人の思いとして、そういうことが出来れば良いなということを書いてみました。

でも、これくらい"次のYAPC"もより良くしたい、コミュニティとして、ハレの場としてさらに素晴らしい場所にしたいという思いをより一層強くしましたし、まだ何も決まってないそうで、まだ何も頼まれてませんが、次がある場合はそう出来るように取り組みたいと強く思ったYAPCになりました。

重ねて、参加者のみなさん、登壇者の皆さん、スポンサー各社の皆さんありがとうございました。そして、僕のコアスタッフ活動を支え、交通費と宿泊費を出してくれた所属先である株式会社Helpfeel *1に感謝を。

トークは「厳島」のは若干見れたのですが、あまりちゃんと見れてないので、これからアーカイブを堪能しようと思います!!!

*1:株式会社Helpfeelでは積極的にエンジニアを採用しています!!!詳しくは https://corp.helpfeel.com/ja/recruit を御覧ください!!!!!!