はじめに
2019年に読んだマンガ単行本約500冊から良かった作品のご紹介です。例年通りなんですが、1巻成分が多めで続きものは過去に紹介しているのもあるので省いています。
あと、こういうのも作ったのでご利用ください。
2018年のまとめはこちら。去年のベストに選んだアクタージュ、まだ読んでない人はこっちも読んでください。2019年もうなぎのぼりに面白かったです。
2017年のまとめはこちら。
2016年のまとめはこちら。
目次
とにかくこれを読んでくれ
忙しい人向けにとにかく読んで欲しい作品5作7作*1です。
SPY×FAMILY
もう各賞総嘗めしているので、言わずもがなだと思います。万が一読んでない人は読んでください。キャラクターもストーリーも設定で展開も構成も全部が最高です。
春とみどり
死んでしまった親友とそっくりの娘と同居する百合マンガ、2人の距離感、エピソードどれもエモくて良い。2019年最高の百合マンガの1つだと思っています。
よふかしのうた
『だがしかし』のコトヤマ先生の新作。前回は駄菓子テーマがどうしてもあった*2けど、今回は夜ふかしとその夜の街での遊びというか冒険から来る自由さやワクワク感とかが伝わってきてめっちゃ良い。
ひとりぼっちで恋をしてみた
1巻の冒頭のめっちゃ良い見開きからの家出、心理描写も丁寧で、2巻は良すぎてラスト泣けた。
スキップとローファー
田舎からやってきた若干空気の読めない主人公に周囲の人物がドンドン引き込まれて良い感じに仲良くなっていく話でとにかくハッピーで良い。若干不協和音感のある人同士もなんだかんだ些細なきっかけでLINEのID交換したりして、こういうのあるよねって思ったし、とにかくいい気持ちになれる。最高。
水は海に向かって流れる
田島列島先生はズルい。こんなにも全てのキャラクターの仕草や振る舞いが人間臭くて、セリフがどれもビシッと決まってて1つ1つが作品の流れや空気を作っていて本当にズルい。もう田島列島先生は反則にして欲しい。
短編集も最高なので読みましょう。
- 作者:田島 列島
- 発売日: 2019/12/09
- メディア: コミック
まくむすび
『マヤさんの夜ふかし』の保谷伸先生新作!高校演劇部を舞台にした作品で、とにかく読んでいてワクワクが伝わってくる。演劇を通じて表現することを突き詰めていく姿勢に熱くなる。3巻は本当に圧巻で、冒頭の講評から顧問獲得からの特訓の様子が本当に良かった。
以下ご紹介です
乙女怪獣キャラメリゼ
少女漫画っぽさのある展開や絵にも関わらず、主人公はときめくと怪獣になってしまうというギャップが良い。
オンラインの羊たち
1999年のインターネット黎明期を題材にした作品で、イラストチャットやBBS、オフ会での揉め事、テレホタイムなど懐かしい小ネタがドンドン出てくるので、そういうノスタルジーに浸りたい人にオススメです。
もういっぽん!
柔道少女 園田未知が主人公の柔道部の話。少しずつ部の仲間が集まり、みんなでチームを作っていくビルディングの様子や、未知が前向きな感じが元気になる。
疑似ハーレム
ゲッサンらしいなぁ〜〜って思ったラブコメ。演劇部の後輩女子が先輩にあらゆる女の子を演じて疑似ハーレムごっこをする合間に見せる素の表情がズル。
https://sgk.comicdrive.jp/?p=27a83d
ふたりソロキャンプ
今年、めっちゃ久しぶりにキャンプしたんですが、周囲の人たちがギアを買い集めている様子を見ると、ゲンのことをふと思い出しました。
見上げると君は
はぁ〜先ほど4巻を読んだんですが、めっちゃ良かった。2人が付き合うのがゴールかと思っていたけど、付き合ってからが最高にエモい。周りの人たちも巻き込んでハッピーな感じがやってくる作品は読んでいて楽しいし嬉しい。
青の島とねこ一匹
こういう逃避行して田舎や離島やで暮らすマンガを今年はよく読んだ気がする。ご飯のシーンも美味しそうで、1巻ラストで明かされた草太への青の想い出。2巻も良かったです。
妻、小学生になる。
読む前はもっとラブコメ感のある作品かと思っていたけど、読んでみたらしっかりした家族ものでビックリした。
彼女と彼氏の明るい未来
『彼女は宇宙一』の谷口菜津子先生の連載作。可愛い彼女がヤリマンだったと聞いて、過去を疑似体験できるVRで彼女のハジメテになろうとする話。気持ち悪さとか生々しさが良くて続きが気になる。
将来的に死んでくれ(6)
いや〜〜〜完結しましたね。正直もっともっと無限に読んでいたかった〜。
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。
マジック・ザ・ギャザリングを題材にしたマンガだけど、知らなくても面白い、ただ小ネタとかカードバトルのシーンも多いので少し分からないこともある。90年代後半のノストラダムス的な世界観の回顧的な要素もあったり、ラブコメ感もあったりしてテンポよく読めて最高。
剥かせて!竜ケ崎さん
爬虫類の特性を持つリザードマンな亜人のヒロインと脱皮フェチの主人公とのラブコメ。主人公が高度な変態でヒロイン竜ケ崎さんの気持ちが伝わりきることの無いもどかしさが良い。ここから2人の距離がどうなっていくか楽しみな感じ。
ダブル
『潜熱』の野田彩子先生の新作! 別名義でBL作品を描かれてたのも活かされて、友仁と多家良の関係性の描き方が絶妙。とにかく7話くらいまで読んでください!
可愛いだけじゃない式守さん
式守さん尊い。
踊るリスポーン
死んでも最後に寝てた場所に生き返る壇ノ浦調子と死因にすら嫉妬するほどのヤンデレっ娘の山崎声を筆頭に尖った個性の登場人物たちがドンドン出てくるドタバタ感とその人物の個性たちに負けないセリフの言葉選び、その言葉の量、それを読むのを辛く感じさせないテンポ、全部が最高にまとまってて最高だった。キャラの絵も特徴があって可愛いし、本当に文句の付けどころがなかった。今すぐ全員読みましょう。調子が声にデレていくのも良い。
私以外人類全員百合
主人公が百合というか女性しか居ない世界に紛れ込んでしまう話。「ふつう」を愛する潤野茉莉花が女性しか存在しない世界に迷い込んでいたという設定で弟が妹になっていたり、女友達同士がキスをしていたり等々の出来事を上手く活かしてSFっぽい要素を織り交ぜていて、SFからくるシリアスな感じと百合漫画らしさのバランスが良い。
オレが私になるまで
主人公のちょっと悪ガキなアキラがある日女の子になってしまう話。女性になった後には自分が過去に同級生の女子にしたことを悔やむシーンや、女子として振る舞うことの苦悩、それを受け入れていることを家族に伝える苦悩、色んなことに1つずつ主人公のアキラがしっかり向き合い悩みながらも前向きに成長していく姿が力強く、心理描写も丁寧で上手でスゴく惹き込まれて一気に読めた。
夜と海 2巻
1巻に引き続き2巻も良かったですね。ここに選ぶくらいには最高でした。それで伝わってくれ!
ゆりでなる♥えすぽわーる
良い意味でリュウっぽいなぁって思った。高校卒業と共に政略結婚が決まっている心が街中で見かけた女子2人組からあらゆる百合を妄想してスケッチブックに描いていく。その百合妄想の後に現実の2人について描かれて読者だけは事実を知るという構成になってる。この構成が面白いし、妄想にふける心とそれを見守る雨海もまた百合で尊い。最高です。
初春が咲く
きららのコミックスって萌え4コマのイメージなので、普段は滅多に読まないんですが、こういう良いラブコメがあるならもう少し2020年はウォッチしようかと思いました。
夢中さ、きみに。
どの話も丁寧に作ってあるなぁと感じる短編集だった。キャラも独特だけど現実離れしてなくて良かった。このマンガがすごいオンナ編2位おめでとうございます。
うちの師匠はしっぽがない
落語もの最近は色々出ている中でも、落語描写も丁寧な一方で、キャラクターの設定は少女に化ける豆狸の女の子だったりしてそれがまた良い。ストーリーテリングも良くて感動したので読んでください。
ゆこさえ戦えば
『すうの空気攻略』の福井セイ先生の新作で、前作同様にいい感じに気が抜けてる主人公を眺める感じでゆる〜く読めて便利。周りがドンドン巻き込まれて緩んでいくのも良いですね。
https://sunday.tameshiyo.me/YUKOSAE00
あの鐘を鳴らすのは少なくともおまえじゃない
アサダニッキ先生のマンガってこれまでなんだかんだで読んだことなかったんだけど、掛け合いがテンポよくサクサク進んで良いですね。百合かどうかは怪しいと思う。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 16巻
最近のわたモテ、めっちゃ百合というか気付いたら智子に友だちがめっちゃ出来ててスゴい。1巻からは想像がつかない登場人物と相関図の複雑さ。絵文字頑張れ。
その他の2019年の良かったマンガたち
買った単行本の一覧から選んでいる結果、ウェブだけで読んでいるのが抜けがちなので、貼っておきます。
サマータイムレンダ
最近謎が解けてきて1から読み直したい気がしてきているけど少し我慢している。
純情戦隊ヴァージニアス
ヒーローでもなんでもないやんって感じだけど、登場キャラが全員チョロくて週2更新ありがたいってなってる。読んでください。
パルノグラフィティ
これをやるのがズルい。
蒼のアインツ
今年のサッカー漫画です。よろしくおねがいします。
あと、この記事には載せなかったけど、良かった作品たち紹介しているので、余力があったら読んでください。