ぱすたけ日記

日記っぽいのを書きます。

2019年6月に読んだ良かったマンガ

6月は3月4月5月と溜まっていたマンガエントリーも書き、さらに50冊くらい新刊を読んだという充実した月でした。皆さんもお気に入りの作品はありましたか?

6月の良かった作品を紹介する前で恐縮ですが、7月発売のSPY×FAMILYがとにかく楽しみです。

ちなみに先月分はこちらです

それでは6月の良かったマンガをどうぞ。今月も最後の数冊は紹介文を数珠つなぎ風にしてみました。よろしくおねがいします。

乙女怪獣キャラメリゼ 1・2 (MFコミックス アライブシリーズ)

感情が高ぶると体の一部が怪獣になってしまう女子高生・赤石黒絵が主人公の作品。 バレないように人に交わらないように過ごしていたのに南新汰との出会いで感情が揺さぶられて怪獣化してしまったことから、色んな出来事が起きる。こう見ると設定がぶっ飛んでてギャグっぽいけど、内容は王道の少女漫画感があって面白い。怪獣化しても目はハートだし、その一方で怪獣ネタも挟んでくる。怪獣好きも少女漫画好きでも楽しめる感じでスキがない。

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片喰と黄金 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

てのひらの熱を』の北野詠一先生の新作の舞台は1849年のアメリカ。アイルランドから海を渡ってアメリカへゴールドラッシュでの一攫千金を目指してアメリアとコナーの貧乏主従が旅をする。前作でも発揮されていた画力とストーリーのテンポの良さが今作でもしっかり出ていて、キャラクターも前向きで魅力的。一方で現実は彼らに厳しい。ここからどうなるか楽しみで仕方ない。

片喰と黄金 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

片喰と黄金 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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雪女と蟹を食う(1) (ヤングマガジンコミックス)

雪女と蟹を食う(1) (ヤングマガジンコミックス)

雪女と蟹を食う(1) (ヤングマガジンコミックス)

自殺を図るも死にきれない北がふとグルメ番組を観て「人生最後の日は北海道で蟹を食べたい」と思い強盗を決行。高級住宅に押し入り、人妻に金を要求すると、金だけでなく彼女と一緒に蟹を食べに北海道を目指すことになる。タイトルとあらすじだけだとトンデモ感があるけど、さっさと↓から1話を読んでください。あれよあれよとストーリーに引き込まれます。絶対にハッピーエンドが無い流れなのにワクワク感がある不思議な感じ。

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付き合ってあげてもいいかな(2) (裏サンデー女子部)

2巻です。2人以外の人間が色々出てくるんだけど、まぁ話の面倒なこと面倒なこと。リアリティと感じなくもないけど、若干なんというか蛇足に感じるような気もする。1巻から若干盛り下がった感。2人の関係性自体に変化があんまりないからこう感じるのかなぁ。

バトル・アリーナ(1) (マガジンポケットコミックス)

バトル・アリーナ(1) (マガジンポケットコミックス)

バトル・アリーナ(1) (マガジンポケットコミックス)

絵柄からは所謂萌え系路線かとも思ったけど、そういう感じではなくて出会いからe-sportsとの邂逅、チーム結成の件がそれなりに良かった。1巻の敵役がスゴいステレオタイプな噛ませ犬って感じでそういう意味ではもう少しライバルっぽい感じとかの方が熱く読めたかなと思った。

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パラパラデイズ(2) (ビッグコミックス)

アニメーター漫画の2巻。八嶋がメインのキャラデザの作品が始動し、全員初メインの不安のスタートからの強力なメンバーが集まってくる流れが良い感じ。鹿子が今回も良いキャラしてる。原作付きアニメの話が細かいのは作者の経験?

ひゃくえむ。(1) (マガジンポケットコミックス)

100mがとにかく早い主人公のマンガ。マガポケで50話以上連載していてなかなかコミックスが出なかったけど、遂に5ヶ月連続リリース。ただの天才が主人公なマンガに収まらないクレイジーさ熱量そして苦悩が魅力的で良い。

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マグネット島通信 3巻(完): バンチコミックス

伊藤正臣先生のマグネット島通信は完結。伊藤正臣先生の持ち味の女の子とSFをしっかり活かした感じで良かった。タイトルを含む多くの伏線もしっかり回収されて、ハッピーエンド。最高。

ダブル 1(ヒーローズコミックス ふらっと)

ダブル 1(ヒーローズコミックス ふらっと)

ダブル 1(ヒーローズコミックス ふらっと)

『潜熱』の野田彩子先生の新作! 別名義でBL作品を描かれてたのも活かされて、友仁と多家良の関係性の描き方が絶妙。とにかく読んでください!

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ブルーピリオド(5) (アフタヌーンコミックス)

ブルーピリオド(5) (アフタヌーンコミックス)

ブルーピリオド(5) (アフタヌーンコミックス)

遂に美大入試の1次試験の結果も出て、二次試験へ向かう話。展示を見ての気付きも良かったけど、ユカちゃんとのやり取りがスゴい良かった。

尾かしら付き。 2巻

1巻のヒキでどうなるかなと思ったけど、そういう意味では少し裏切られた感じもした。2巻のヒキも同じ感じだったしこういう感じで続いていくのかしら。ストーリーは一途さと臆病さとが入り混じってて2巻も引き続きめっちゃ良い。

踊るリスポーン(1) (ヤングマガジンコミックス)

踊るリスポーン(1) (ヤングマガジンコミックス)

踊るリスポーン(1) (ヤングマガジンコミックス)

死んでも最後に寝てた場所に生き返る壇ノ浦調子と死因にすら嫉妬するほどのヤンデレっ娘の山崎声を筆頭に尖った個性の登場人物たちがドンドン出てくるドタバタ感とその人物の個性たちに負けないセリフの言葉選び、その言葉の量、それを読むのを辛く感じさせないテンポ、全部が最高にまとまってて最高だった。キャラの絵も特徴があって可愛いし、本当に文句の付けどころがなかった。今すぐ全員読みましょう。

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さよなら私のクラマー(9) (月刊少年マガジンコミックス)

試合のシーンや戦術描写、ライバル校の人物を魅力的に魅せるとかとかは相変わらず良いんだけど、最近とにかくキャラクターが増えてきて覚えられなくて辛くなってきた。ワラビーズだけでも結構いっぱいいっぱいなのに…

恋のツキ(7) (モーニングコミックス)

恋のツキ(7) (モーニングコミックス)

恋のツキ(7) (モーニングコミックス)

新田章先生なのでまぁ分かっていたことでもあるけど、このラストは皆さんどう思いましたか?ネタバレになるかもですが、ワコがイコくんと離れて前を向いて進んでいくまさかのポジティブエンドかと思いきや沼に…

ささやくように恋を唄う: 1【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)

一目惚れと勘違いと一目惚れから始まる恋。すごい直球で嫌な感じが全くなくて読後感が良いし絵も可愛い。ラブソング書き始めちゃうのとかズルくない?それを茶化す周りとのやり取りも良い。

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推させて! Myティーチャー(1) (電撃コミックスNEXT)

『不完全な人の為に』が最高だった東385先生の新作。今作は前作と違ってギャグというか結構ドタバタ側に寄せた感じ。主人公の押谷先生以外のテンションがずっとマックスで留まるところの無い勢いを見せてくるところがクレイジーで良い。押谷先生も案外満更でもない感じだし、ここからどんな新キャラ新推し表現が出てくるのか楽しみ。

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サターンリターン(1) (ビッグコミックス)

鳥飼茜先生の最新作。主人公加治理津子は、かつて最も心を許した男友人の中島アオイを死から引き止めるために書いた小説で文芸雑誌の新人賞を獲得するが、現在は執筆をせず専業主婦として暮らしている。その中島が自殺したことを電話で知らされ、担当編集とともに自殺の真相に迫るべく大阪に向かい"喪失"と向き合い始めるという話。内容はまだこれからという感じでなんとも言い難いけど、画面やストーリー展開でグッと惹きつけられて一気に読めて話も入ってくる感じだったので良かった。2巻以降も楽しみに待ちたい。

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私の百合はお仕事です!: 5【カラーイラスト特典付】 (百合姫コミックス)

もう完全に安心安全安定の面白さという感じがする。今回はギスギス感も少なめで逆に次にどういう事件で転ぶのかが心配になる感じもあった。

私以外人類全員百合 (1) (角川コミックス・エース)

『私の百合はお仕事です!』はカフェの中で世界観を作る百合漫画だけど、これは主人公が百合というか女性しか居ない世界に紛れ込んでしまう話。「ふつう」を愛する潤野茉莉花が女性しか存在しない世界に迷い込んでいたという設定で弟が妹になっていたり、女友達同士がキスをしていたり等々の出来事を上手く活かしてSFっぽい要素を織り交ぜていて、SFからくるシリアスな感じと百合漫画らしさのバランスが良い。面白かった。

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オレが私になるまで 1 (MFC)

オレが私になるまで 1 (MFC)

オレが私になるまで 1 (MFC)

世界の仕組みが変わって弟が妹になっている漫画もあれば、ある日突然性別が変わってしまう突発性症候群になって性別が変わってしまうところから始まる作品が今月は2作良いのがあったので紹介します。『オレが私になるまで』は主人公のちょっと悪ガキなアキラがある日女の子になってしまう話。女性になった後には自分が過去に同級生の女子にしたことを悔やむシーンや、女子として振る舞うことの苦悩、それを受け入れていることを家族に伝える苦悩、色んなことに1つずつ主人公のアキラがしっかり向き合い悩みながらも前向きに成長していく姿が力強く、心理描写も丁寧で上手でスゴく惹き込まれて一気に読めてしまった。

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トランスジッター -歪な外側-(1) (ヤングキングコミックス)

『オレが私になるまで』は小学生から徐々に成長しながら性別に向き合っていくジュブナイルものなら、こっちは思春期のドロドロ感と異性になったことへの葛藤がぶつかる作品。幼馴染に告白されるのも付き合うことの出来ないゲイのシュンと女であることでシュンと一つになれないその幼馴染のユカ。そしてシュンが気になっていた転校生の山岸。シュンが異性化し、自分が受け入れられず自傷したり、同級生にバレた結果レイプされたりと表現は過激なところもある(ヤングキングレーベルで納得感がある)けど、性別や指向についてどう向き合うかということを重く苦しく投げかける。ユカも異性化して、何も出来ない憤りに苛まれたり理解出来ずぶつかりながらも着地点を見つけていくのだろうけど、3人や周囲はどういう未来を歩んでいくのか。それが明るくあって欲しいもののどうなるか…

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