コミックナタリー - 今日マチ子が京都精華大で講演、これまでの作品制作を語る
これに参加してきた。
今日マチ子拝みに来た (at @Seika_sekai w/ 2 others) [pic]: http://t.co/cwW5UcFLfm
— Pasta-K/ShutoMorii (@pastak) 2013, 11月 7
フロイト好きの森の茂みのような髪型をした先輩と、マルクスを敬愛している爬虫類によく似た先輩の二人*1と今日マチ子の話を聞いてた。
アンケートの右下に今日マチ子手描きのマークがあるとポストカードが貰えるとかだったらしく、爬虫類によく似た先輩がポストカードをゲットしてて羨ましかった。
今日マチ子の著作を持って行ったらサインをしてもらえたらしいし持って行けば良かった。
今日の今日マチ子のイベントというかトーク良かった。今日さん、物事とか描く対象とか、そもそも描くこと自体からある程度の距離を取って俯瞰的に見て書いてるんだということが分かって面白かった
— Pasta-K/ShutoMorii (@pastak) 2013, 11月 7
今日マチ子さんが大学時代に書いていたミニコミ誌「Juicy Fruits」から雑誌編集者を目指してから、マンガを描きだして、「センネン画報」に至るまでの話があったりした。
『みかこさん』だと『モーニング』に合わせて、いつもより少しセリフを多めにしたとか、もっとアートな感じにもできるけど、そうすると読んでもらえないから、読者に読んでもらわないとマンガとして意味が無いという話があって、それを聞き手の人が「アートというよりもデザインですね」と言ってた。
『セキ☆ララ中学受験』はその体験から時間が経ってて客観的に描けたけど、『ガールズ美術』は高校の時の体験でそれからあんまり時間が経ってないから客観視出来なくて途中からフィクションにしたとか、『みつあみの神様』についても3.11から時間が経ってなくて原発のこととか世の中的に結論が出てなくて、もしかすると自分も半年後に意見を変えてしまうかもしれないから言い切るようなことを描きたくない*2とか、戦争のことも何が正しいとか自身の中でも分からないから曖昧さを残してるとかいう話があった。
全体を通して、今日マチ子先生は物事から距離を取って描くタイプなのだなぁという感じだった。
冷静になって距離をとって、対象をマンガ表現で自由に動かして描くから、ああいう行間をたっぷりもたせる余裕が出来るのかなと思った。
会場からの質問の中で、どうやってアイデアを出してるのかという質問があった。解答は出る時は出るけど尽きる時もあるから、回数を熟す中でそういう時は「今から出すぞ」って思えば出せるようになったという話もあったり、編集者に意図が上手く伝わらなかったりしたらシュレッダーにかけるという話もあって、表現者って感じだなと思った。
表現といえば、今日マチ子先生の作品はセリフが少なくて絵やコマのリズムや行間で読ませる作品だけど、あとがきとかでは文章がすごく面白かったりするという話にも触れられていて、先生はそこはファッションと同じで全体がこういう文章*3があると飽きてしまうから、あとがきだけにしてるというお話だった。
おまけ まどマギラッピング電車
叡電がまどマギ(というかキララ)とコラボしてまどマギラッピング電車を走らせてて、それに乗って行った。